『鬼滅の刃』遊郭編、宇髄天元の元気な嫁の声優は?
音柱・宇髄天元(うずい てんげん)と共に、上弦の鬼との死闘を繰り広げた三人の妻たち。冷静沈着な雛鶴(ひなつる)、勝気なまきを、そしてもう一人、臆病ですぐに泣いてしまうけれど、根はとても明るく素直なくノ一がいました。その名は須磨(すま)。シリアスな展開が続く物語の中で、その天真爛漫な姿は多くの視聴者の心を和ませました。この愛すべきキャラクターの声は、現代の声優界を牽引する、ある人気声優が演じています。
天元の三人の嫁の一人・須磨(すま)を演じるのは東山奈央
音柱・宇髄天元の三人の妻(嫁)の一人、須磨。この感情表現が豊かで、どこか憎めない魅力を持つキャラクターの声を担当しているのは、声優の東山奈央(とうやま なお)です。彼女の持つ、明るく透明感のある声質は、須磨というキャラクターにぴったりと合致しており、その活き活きとした演技は、キャラクターにさらなる生命感を与えました。東山奈央の熱演が、須磨を遊郭編に欠かせない、愛すべき存在にしたのです。
東山奈央はどんな声優?多彩なヒロインを演じるトップランナー
東山奈央は、その高い歌唱力と幅広い演技力で、数多くの人気作品に出演し続けるトップ声優です。彼女の魅力は、どんな役柄にも染まることができる、その多彩さにあります。『ゆるキャン△』の志摩リン役では、クールで物静かな少女を演じ、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の由比ヶ浜結衣役では、明るく元気なクラスの人気者を好演。今回の須磨のような、感情の起伏が激しいキャラクターも、彼女の得意とするところです。その確かな実力で、常にファンを魅了し続けています。
そもそも須磨とはどんなキャラクター?天真爛漫な泣き虫
須磨は、宇髄天元の三人の妻の中で、まきをと同い年であり、最も感情表現がストレートな人物です。くノ一でありながら非常に臆病で、危険な任務や戦闘の前にはすぐに泣き出してしまいます。しかし、その涙は絶望から来るものではなく、根は非常にポジティブで明るい性格です。大好きな夫・天元に褒められると、それまでの涙が嘘のように喜ぶなど、その素直で天真爛漫な姿は、彼女の大きな魅力となっています。まきをとはよく口喧嘩をしますが、それも姉妹のような親しさの表れです。
須磨の人物像「臆病だが、いざという時は覚悟を決めるくノ一」
普段は泣いてばかりで、一見すると頼りなく見える須磨ですが、彼女もまた、厳しい訓練を乗り越えてきた優秀なくノ一です。そのことは、遊郭編のクライマックスで証明されます。堕姫の帯の分身であるムカデ帯に襲われ、絶体絶命の窮地に陥った際には、恐怖に震えながらも、仲間を守るためにクナイを構える覚悟を見せました。臆病な自分を理解した上で、それでも愛する人たちのために勇気を振り絞ることができる、確かな強さを持った女性です。
東山奈央の真骨頂!須磨の感情豊かな声の表現
東山奈央の演技は、須磨の持つ感情の豊かさを見事に表現していました。「うわーん!天元様ー!」と大声で泣きじゃくる声から、褒められて「えへへ」と喜ぶ可愛らしい声、そして戦闘時の必死な叫び声まで、その声色はシーンごとに目まぐるしく変化します。このコロコロと変わる表情豊かな演技があったからこそ、須磨はただの泣き虫ではなく、人間味あふれる魅力的なキャラクターとして視聴者の目に映ったのです。この表現力の幅広さこそ、東山奈央の真骨頂と言えるでしょう。
なぜ須磨役に東山奈央がキャスティングされたのか?
遊郭編は、上弦の鬼との壮絶な戦いを描く、非常にシリアスでハードな物語です。その中で須磨は、視聴者がほっと一息つけるような、コメディリリーフや癒やしの役割を担っています。このようなキャラクターには、声だけでその場の空気を明るくできるような、華やかさと愛嬌が不可欠です。東山奈央の持つ、明るく人々を惹きつける声質と、キャラクターを愛らしく見せる卓越した表現力こそが、この須磨という役に命を吹き込むために最もふさわしいと、制作陣は考えたのでしょう。
堕姫の分身「ムカデ帯」との死闘と善逸との共闘
物語の終盤、須磨はまきをと共に、堕姫が生み出した無数の「ムカデ帯」と戦うことになります。敵の数の多さに絶体絶命のピンチに陥りますが、そこに駆けつけたのが我妻善逸でした。善逸の雷の呼吸によって窮地を脱した後は、彼らと共に瓦礫の下敷きになった人々を助けるために奮闘します。泣きながらも、自分にできることを必死にやろうとする彼女の姿は、多くの視聴者の心を打ちました。
宇髄天元との深い絆と夫婦愛
宇髄天元と三人の妻たちの関係は、深い信頼と愛情に基づいています。天元は、忍びとして非情に生きることを強いられてきた彼女たちに、「お前たちの命が一番大事だ」と言い聞かせ、その価値を認めました。須磨たちも、そんな彼の優しさを心から理解し、深く愛しています。須磨が天元に寄せる、まっすぐで純粋な愛情表現は、彼らの温かい関係性を象徴するものでした。
東山奈央の名演が光る!遊郭編のムードメーカー的存在
須磨というキャラクターは、東山奈央という稀代の表現者の演技によって、遊郭編における最高の「ムードメーカー」として、多くの視聴者の心に深く刻まれました。彼女の泣き声も笑い声も、過酷な戦いの物語に人間的な温かみと彩りを与えてくれました。東山奈央が演じた須磨は、その明るさとひたむきさで、遊郭編という物語をより一層魅力的なものにした、忘れられない登場人物の一人です。