30位:「とっととくたばれ糞野郎」

©吾峠呼世晴/集英社
キャラクター:胡蝶しのぶ
登場シーン:無限城編
「とっととくたばれ糞野郎」とは、『鬼滅の刃』に登場する胡蝶しのぶのセリフである。
163話(コミックス19巻)にて発言。カナヲに頸を切られ、死後の世界に頭だけでいる童磨の元にしのぶが現れる。童磨がようやく死んで満足と言うしのぶに対し、「ないはずの心臓がドキドキする」「恋に落ちたみたい」「一緒に地獄に行こう」と言う童磨。それを聞いたしのぶがにこやかに一言、「とっととくたばれ糞野郎」人間の生き様に感動し、生まれて初めて恋に落ちた童磨を一蹴した一言である。
29位:「俺が来るまでよく堪えた 後は任せろ」

(C)吾峠呼世晴/集英社
キャラクター:冨岡義勇
登場シーン:那田蜘蛛山編
鬼滅の刃第42話に収録されたセリフ。十二鬼月下弦の伍の累と戦う炭治郎の元に現れた時に放った名言です。この後、炭治郎があれだけ苦戦した累を瞬殺するわけですが、「柱って超強いんだな」と思わされましたよね。ここまで頼もしいセリフもないものです。
28位:「俺と禰豆子の絆は 誰にも… 引き裂けない!!」
キャラクター:竈門炭治郎
登場シーン:那田蜘蛛山編
下弦の伍・累との戦いで、絶体絶命の窮地に立たされた炭治郎が叫んだ言葉です。鬼にされてしまった妹・禰豆子との深い絆を力に変え、立ち向かう決意が表れています。この直後、父の記憶からヒノカミ神楽を放つ、物語の大きな転換点となるセリフです。
27位:「俺は長男だから我慢できたけど 次男だったら我慢できなかった」
キャラクター:竈門炭治郎
登場シーン:鼓屋敷編
激闘の後、痛みに苦しむ善逸に対して炭治郎が真顔で放った一言です。過酷な状況下で、長男としての自負をどこかズレた形で表現したこのセリフは、炭治郎の天然な一面を象徴しています。シリアスな展開が続く中での、心温まる名(迷)言として人気です。
26位:「胸を張って生きろ」
キャラクター:煉獄杏寿郎
登場シーン:無限列車編
死の間際、煉獄杏寿郎が炭治郎に遺した言葉の一つです。自責の念にかられる炭治郎に対し、自分の責務は全うしたのだから前を向いて生きろと励まします。彼の最後のメッセージは、残された者たちの心を支え、未来へと導く力強い光となりました。
25位:「老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ」
キャラクター:煉獄杏寿郎
登場シーン:無限列車編
永遠の命を持つ鬼になれと誘う猗窩座に対し、煉獄杏寿郎が人間の尊厳を懸けて言い放った言葉です。限りある命だからこそ、その一瞬一瞬が尊く美しいのだという彼の価値観が示されています。鬼と人間の決定的な違いを浮き彫りにする、作品のテーマを象徴する名言です。
24位:「寂しくはないよ 私ももう長くは生きられない 近いうちに杏寿郎や皆のいる…黄泉の国へ行くだろうから」
キャラクター:産屋敷耀哉
登場シーン:無限城編冒頭
自らの命を囮にして鬼舞辻無惨を誘い出す直前、産屋敷耀哉が妻あまねに語った言葉です。死への恐怖を見せず、先に逝った子供たち(隊士たち)への愛情を示すことで、妻を安心させようとする彼の深い優しさと覚悟が表れています。壮絶な自己犠牲の始まりを告げるセリフです。
23位:「…君は心が綺麗ですね」
キャラクター:胡蝶しのぶ
登場シーン:那田蜘蛛山編
鬼である禰豆子を守ろうとする炭治郎や、冨岡義勇に対して、胡蝶しのぶが言った言葉です。穏やかな微笑みの裏で、鬼への激しい憎しみを隠している彼女だからこそ、その言葉には皮肉や複雑な感情が入り混じっています。彼女の多面的なキャラクターを示す一言です。
22位:「こんばんは 今日は月が綺麗ですね」
キャラクター:胡蝶しのぶ
登場シーン:那田蜘蛛山編
那田蜘蛛山で姉蜘蛛と対峙した際に、胡蝶しのぶが最初にかけた言葉。一見、戦闘態勢とは思えない優雅な挨拶ですが、鬼を前にしても揺るがない彼女の胆力と、相手の油断を誘う策略が隠されています。彼女の独特な戦闘スタイルを象徴するセリフです。
21位:「わくわくが止まらねぇぞオイ!」
キャラクター:嘴平伊之助
登場シーン:那田蜘蛛山編
強敵と出会った時や、未知の状況に直面した時に伊之助が放つ言葉です。恐怖よりも好奇心や闘争心が勝る、彼の獣のような本能と好戦的な性格を端的に表しています。どんな困難な状況でも、それを楽しもうとする伊之助の純粋さが魅力的なセリフです。
20位:「悔しくても泣くんじゃねぇ」
キャラクター:嘴平伊之助
登場シーン:無限列車編
煉獄さんの遺言を聞いた伊之助。「悔しくても泣くんじゃねえ どんなに惨めでも恥ずかしくても生きてかなきゃならねえんだぞ」言いながらも涙をこぼす伊之助…時に辛さをこらえ周りを鼓舞しなければならない場面がありますね。
19位:「いつ死ぬかわからないんだ 俺は!! だから結婚してほしいというわけで!!」
キャラクター:我妻善逸
登場シーン:鼓屋敷編
我妻善逸の登場シーンを象徴する、彼の臆病さと結婚への異常な執着が爆発したセリフです。鬼殺隊として常に死と隣り合わせであることへの恐怖が、このような奇行に走らせています。彼のヘタレでどうしようもない部分と、根底にある切実さが表れた名言です。
18位:「これは俺の型だよ」
キャラクター:我妻善逸
登場シーン:無限城編(対 獪岳)
壱ノ型しか使えない善逸が、兄弟子であり鬼となった獪岳との決戦で放った、自身が生み出したオリジナルの型です。コンプレックスを乗り越え、ただ一つの技を極め抜いた末に辿り着いた、彼の成長と覚悟の集大成。善逸の最も格好いいシーンの一つです。
17位:「信じるんだ地獄のような鍛錬に耐えた日々を」
キャラクター:我妻善逸
登場シーン:那田蜘蛛山編
鬼の下弦の伍・累との戦いで、体が痛むなかで自分を奮い立たせる善逸。窮地から脱出するきっかけとなったのが、桑島慈悟郎との思い出でした。慈悟郎から何度教わってもすべての型を習得できなかった善逸は、慈悟郎から頭を叩かれ、「誰よりも強靭な刃になれ!!」と諭されます。これは、すぐあきらめて逃げ出してしまう善逸を柱に育て上げるために、試行錯誤する慈悟郎が善逸に送った言葉です。
16位:「貴方何のために生まれてきたの?」
キャラクター:栗花落カナヲ
登場シーン:無限城
「貴方には、嬉しいことも、楽しいことも、苦しいことも、つらいことも、本当は空っぽで何もないのに 滑稽だね 馬鹿みたい ふふっ 貴方何のために生まれてきたの?」童磨はいつも笑顔を浮かべている鬼だが、この時は真顔で「君みたいな意地の悪い子初めてだよ。何でそんな酷いこと言うのかな?」と言う。
15位:「自分で決められないの」
キャラクター:栗花落カナヲ
登場シーン:蝶屋敷~那田蜘蛛山後
貧しい家庭に生まれたカナヲは幼少期に両親から虐待を受けていました。泣くと両親から暴力を振るわれるため、カナヲは何も感じない感情を持っていました。人買いに売られそうになったところを胡蝶姉妹に救われます。カナヲは自分で物事を決めることができません。カナエはカナヲにコインを与えました。コイントスで物事を決めるために。蝶屋敷にて炭治郎に話しかけられたカナヲ。コイントスで会話するかどうかを決めます。その結果、炭治郎と会話をします。その時、炭治郎から何故自分で決めないのかと聞かれました。炭治郎の質問に対してカナヲはこのセリフを言いました。そんなカナヲに炭治郎は言います。「この世にどうでもいいことなんて無いと思うよ」と。この後からカナヲは自分の心に素直に生きるようになります。
14位:「人にはどうしても退けない時があります」
キャラクター:竈門炭治郎
登場シーン:遊郭編
上弦の陸・堕姫の圧倒的な力の前に、満身創痍になりながらも立ち向かう炭治郎が決意を語る独白です。煉獄の死を乗り越え、柱に頼るのではなく自分がその代わりを務めなければならないという、彼の覚悟と責任感が表れています。彼の精神的な成長を象徴する言葉です。
13位:「鬼は人間だったんだから」
キャラクター:竈門炭治郎
登場シーン:那田蜘蛛山編
鬼である累の悲しい過去に触れ、情けをかけようとする炭治郎が、冨岡義勇に言った言葉です。鬼を倒すだけでなく、その悲しみや苦しみにも寄り添おうとする彼の優しさの根源がここにあります。「俺と同じように」という言葉が続き、彼の共感性の高さを示しています。
12位:「俺の家族を侮辱するなァアアァアアア!!」
キャラクター:竈門炭治郎
登場シーン:無限列車編
下弦の壱・魘夢の術中、夢の中で家族を侮辱された炭治郎が激昂して叫んだ言葉です。普段は温厚な炭治郎ですが、家族を想う気持ちは誰よりも強く、それを踏みにじられることは決して許せません。彼の怒りが、夢から覚醒する強い意志へと繋がりました。
11位:「頑張れ 炭治郎 頑張れ!! 俺は今までよくやってきた!! 俺はできる奴だ!! そして今日も!! これからも!! 折れていても!! 俺が挫けることは絶対に無い!!」
キャラクター:竈門炭治郎
登場シーン:鼓屋敷編
元下弦の鬼・響凱との戦いで心が折れそうになった時、炭治郎が自らを奮い立たせるために叫んだ言葉です。長男としての我慢強さだけでなく、自分を信じ、励まし、前へと進む彼の精神的な強さが凝縮されています。多くの読者の心を打った、魂の自己鼓舞です。
10位:「術式展開・破壊殺・羅針」
キャラクター:猗窩座
登場シーン:無限列車編~以後
上弦の参・猗窩座が戦闘を開始する際に宣言する技名です。雪の結晶のような美しい陣を展開し、相手の闘気を感知して攻撃を繰り出す彼の武術の真髄がここにあります。この言葉が聞こえることは、鬼殺隊にとって最高レベルの脅威との戦いの始まりを意味します。
9位:「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃」
キャラクター:我妻善逸
登場シーン:序盤~通期(技名)
極度の恐怖で気絶した善逸が、無意識下で放つ唯一にして最強の技。この技名が叫ばれる時、普段のヘタレな姿からは想像もつかない、電光石火の斬撃が鬼を捉えます。一つのことしかできなくても、それを極めれば誰にも負けないという、彼の生き様を象徴する言葉です。
8位:「猪突猛進!!」
キャラクター:嘴平伊之助
登場シーン:序盤~通期口癖
猪の頭をかぶった野生児、嘴平伊之助の代名詞とも言える口癖です。考えるよりも先に体が動き、一直線に敵に突っ込んでいく彼の戦闘スタイルと性格を完璧に表しています。この言葉を聞くだけで、伊之助の破天荒でエネルギッシュな姿が目に浮かびます。
7位:「判断が遅い」
キャラクター:鱗滝左近次
登場シーン:序盤(修行)
炭治郎の育手である鱗滝左近次が、修行中の炭治郎の甘さを厳しく叱咤した言葉です。鬼と対峙する上で、一瞬の判断の遅れが命取りになるという、非情な現実を叩き込みます。この厳しい教えが、炭治郎を鬼殺隊の剣士として成長させる礎となりました。
6位:「地獄に堕ちろ」
キャラクター:胡蝶しのぶ
登場シーン:上弦の弐・童磨戦
姉・カナエの仇である上弦の弐・童磨に自らの身を喰わせ、全身に仕込んだ毒で弱らせたしのぶが、勝利を確信して放った最後の言葉です。普段の穏やかな姿からは想像もつかない、地獄の底から響くような憎悪と執念が込められた、壮絶な復讐のセリフです。
5位:「永遠というのは人の想いだ。人の想いこそが永遠であり不滅なんだよ」
キャラクター:産屋敷耀哉
登場シーン:最終決戦前後/無限城
鬼舞辻無惨が個の永遠に固執するのに対し、産屋敷耀哉が語った人間という種の強さの本質です。肉体は滅びても、意志や想いは次の世代に受け継がれ、永遠に続いていく。鬼殺隊の、そして物語全体の根幹をなすテーマを見事に表現した、深遠な名言です。
4位:「うまい!」
キャラクター:煉獄杏寿郎
登場シーン:無限列車編
無限列車内で牛鍋弁当を食べながら、煉獄杏寿郎が連呼した一言。ただ食事の感想を述べているだけですが、そのエネルギッシュで曇りのない姿は、彼の快活で裏表のない人柄を瞬時に読者に伝えました。彼のキャラクターを象徴する、シンプルかつインパクト絶大なセリフです。
3位:「俺は俺の責務を全うする!ここにいる者は誰も死なせない!!」
キャラクター:煉獄杏寿郎
登場シーン:無限列車編
上弦の参・猗窩座の強襲を受け、乗客二百人の命を守るために煉獄杏寿郎が宣言した言葉です。鬼殺隊の柱として、強き者としての責任を一身に背負う彼の覚悟と正義感が凝縮されています。絶望的な状況でも決して揺るがない、炎柱の魂の叫びです。
2位:「心を燃やせ」
キャラクター:煉獄杏寿郎
登場シーン:無限列車編
猗窩座との死闘の末、命尽きる煉獄杏寿郎が炭治郎たちに遺した最後の言葉です。後を託す若者たちへ、どれだけ打ちのめされても心を奮い立たせて生きていけという、彼の生き様そのものを表す熱いメッセージ。作品全体を象徴し、多くの人の心を揺さぶった不滅の名言です。
1位:「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」
キャラクター:冨岡義勇
登場シーン:序盤(炭治郎初遭遇)
鬼になった妹・禰豆子を庇い、土下座して命乞いをする炭治郎に水柱・冨岡義勇が放った厳しい言葉。他人に懇願するのではなく、自らの力で運命を切り開けという、非情ながらも炭治郎を奮い立たせるための叱咤激励です。ここから炭治郎の物語が本当の意味で始まりました。作品のテーマを貫く、最も重要なセリフと言えるでしょう。