俺は女の子にお茶をぶっかけたりしないぜ
そしていざ訓練を始めた善逸は終始笑顔で身体ほぐしを受け(伊之助ですら痛がる身体ほぐしである)反射訓練ではアオイちゃんの手を抑え、薬湯を取ったがかけず寸で止め俺は女の子にお茶をぶっかけたりしないぜ！と決めるがアオイちゃんは超引いていた。白目むくほどそして全身訓練でもアオイちゃんをすぐ捕まえ抱き着くが善逸は顔面をボコられた。勝負に勝ち戦いに負けたと呟く善逸セクハラの嵐じゃねーか！！善逸お前…
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我妻善逸の名言？迷言？「俺は女の子にお茶をぶっかけたりしないぜ」
「鬼滅の刃」には数多くの名言があります。心を震わせる言葉や、涙を誘うセリフが、物語を深く彩っています。その中でも、異色の輝きを放つ一言があります。それが我妻善逸の「俺は女の子にお茶をぶっかけたりしないぜ」というセリフです。
この言葉を聞いて、思わず笑ってしまった人も多いはずです。善逸の情けなくも憎めない性格が、この一言に凝縮されています。かっこいいとは言い難いかもしれません。しかし、なぜか記憶に残り、善逸というキャラクターを象徴する言葉としてファンの間で語り継がれています。
この記事では、この名言（あるいは迷言）が生まれた背景を詳しく解説します。アニメや漫画のどの場面で登場するのか。どんな状況でこのセリフが飛び出したのか。そして、この言葉に隠された善逸の本当の気持ちとは何なのか。善逸の魅力と人間性を、この名言から深く掘り下げていきます。
【結論】この名言が登場するのはアニメ何話？漫画では何巻？
多くの人が気になっていることでしょう。まずは結論からお伝えします。我妻善逸の「俺は女の子にお茶をぶっかけたりしないぜ」が登場する場面は、以下の通りです。
アニメ：「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編 第25話「継子・栗花落カナヲ」
原作漫画：単行本6巻 第48話「蝶屋敷」
那田蜘蛛山での激しい戦いを終え、炭治郎たちが傷を癒すために滞在する「蝶屋敷」での一幕です。物語の中では、激しい戦闘の合間の、少しコミカルで和やかな日常が描かれる重要な場面にあたります。このシーンを思い出すために、アニメや漫画を見返してみるのも良いかもしれません。
舞台は蝶屋敷！地獄の「機能回復訓練」とは
この名言が生まれた舞台は、蟲柱・胡蝶しのぶが管理する「蝶屋敷」です。ここは鬼殺隊の治療施設のような場所です。那田蜘蛛山での死闘により、竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助の三人は心身ともに深い傷を負いました。蝶屋敷で手当てを受け、なんとか動けるまでに回復します。
しかし、本当の試練はここからでした。始まるのは「機能回復訓練（きのうかいふくくんれん）」です。これは、傷ついた隊士が再び戦いの場に戻れるよう、なまった体を元に戻し、基礎体力を向上させるためのリハビリテーションです。一見すると地味な訓練に聞こえます。ですが、その内容は非常に過酷なものでした。
訓練は大きく三つに分かれています。まずは、寝たきりだったことで凝り固まった体をほぐす「身体ほぐし」次に、動体視力と反射神経を鍛える「反射訓練」最後に、実戦形式で相手を追いかける「全身訓練」です。この地獄のような訓練が、善逸の秘めたる（？）ポテンシャルを引き出すことになります。
伊之助も絶叫！笑顔で身体ほぐしをこなす善逸の異常性
最初の訓練は、神崎アオイや寺内きよ、中原すみ、高田なほといった蝶屋敷の女の子たちによる「身体ほぐし」でした。これは、いわゆる柔軟体操です。しかし、常人離れした戦いをする鬼殺隊士の体は、時に信じられないほど硬直します。炭治郎や伊之助は、体を無理やり曲げられ、激痛に顔を歪めていました。
特に体の硬い伊之助は「痛ぇ！痛ぇって言ってんだろがアアア！」と絶叫し、普段の威勢はどこへやら、涙目になって苦しんでいます。炭治郎もまた、痛みとの戦いでした。同期の二人が地獄の苦しみを味わう中、一人だけまったく違う反応を見せる人物がいました。我妻善逸です。
善逸は、女の子に体を触られているという状況に、ただただ喜びを感じていました。痛みなど微塵も感じさせず、終始恍惚とした表情を浮かべています。「極楽」「極楽」と心の中でつぶやき、デレデレしっぱなしです。伊之助が苦しむ姿とはあまりにも対照的で、その光景は異常としか言いようがありません。女の子と触れ合えるなら、どんな痛みも快感に変わる。善逸の特異な精神構造が、この時点で早くも垣間見えます。
アオイとの反射訓練！薬湯をめぐる攻防
次の「反射訓練」は、この物語の核心に繋がる重要な訓練です。机の上に置かれた複数の湯呑。その中には、とても苦くて臭い「薬湯（やくゆ）」が入っています。対戦相手よりも早く湯呑を掴み、相手にその薬湯を浴びせかけた方が勝ち、というルールです。
この訓練の監督役は、蟲柱の継子である栗花落カナヲでした。カナヲは圧倒的な実力者です。炭治郎や伊之助は、カナヲの動きにまったく反応できません。何度も何度も、臭い薬湯を全身に浴びせられ、心も体も打ちのめされてしまいます。
そんな中、ついに善逸の番がやってきます。しかし、善逸の対戦相手はカナヲではありませんでした。カナヲが他の任務で席を外したため、代わりに神崎アオイが相手を務めることになったのです。アオイも鬼殺隊士ですが、最終選別を生き残ったものの、恐怖で戦えなくなった過去を持つ少女です。
善逸は、対戦相手が女の子であるアオイだと知った瞬間、目の色が変わります。これまで訓練にまったく身が入らなかったのが嘘のようです。女の子と勝負ができる。その事実だけで、善逸のモチベーションは最高潮に達しました。ここから、誰もが予想しなかった展開が始まります。
ついに名言誕生！「俺は女の子にお茶をぶっかけたりしないぜ」の真意
勝負が始まり、アオイが湯呑に手を伸ばした瞬間でした。善逸は、それまで見せなかった驚異的な集中力と速さを見せます。アオイが湯呑に触れるよりも早く、善逸はアオイの手を優しく、しかし確実に押さえつけました。そして、目の前の湯呑を静かに手に取ります。
勝負は決しました。アオイは驚きの表情を浮かべ、観念したように目を閉じます。薬湯をかけられる覚悟を決めたのです。観戦していた炭治郎や伊之助も、善逸が勝ったことに驚きを隠せません。善逸は勝ち誇ったように、ドヤ顔を浮かべます。
しかし、善逸は薬湯をアオイにかけようとはしませんでした。湯呑を傾ける寸前でピタリと動きを止め、高らかに宣言します。「俺は女の子にお茶をぶっかけたりしないぜ！」
これが名言誕生の瞬間です。この言葉の真意は、善逸なりの美学にあります。たとえ訓練であっても、女の子に対して失礼なことはしたくない。臭くて苦い薬湯をかけるなんて、もってのほかだ。そんな善逸の強い（そして少しズレた）信念が、この行動につながったのです。ヘタレで女好き。でも、自分の中のルールは絶対に曲げない。そんな善逸の紳士的な一面が、ここぞという場面で現れました。
アオイの反応はドン引き…「勝負に勝ち戦いに負けた」善逸
善逸は、最高のドヤ顔でアオイを見つめました。きっと感謝される。ひょっとしたら、この優しさに気づいて惚れてくれるかもしれない。そんな期待が、善逸の顔にはっきりと表れていました。しかし、現実は非情です。
善逸の紳士的な（？）振る舞いに対して、アオイが見せた反応は「ドン引き」でした。感謝でも、ときめきでもありません。心底気味が悪いという表情で、白目をむいて固まってしまったのです。善逸の下心と自己満足に満ちた行動は、アオイには完全に見透かされていました。
この結果に、善逸は静かに湯呑を机に戻し、こう呟きます。「勝負に勝ち戦いに負けた」と。訓練のルール上は勝利しました。しかし、女の子の気を引くという個人的な戦いには、完膚なきまでに敗北したのです。このセリフもまた、状況を的確に表した名言と言えるでしょう。
この一連の流れは、ここで終わりではありません。その後の全身訓練で、善逸はついにアオイを捕まえることに成功します。そして、喜びのあまりアオイに抱きついてしまいました。結果、アオイからの強烈な拳を顔面に受け、見るも無惨な姿になったのです。セクハラの嵐を巻き起こし、結局は手痛いしっぺ返しを食らう。ここまで含めて、善逸らしい名シーンと言えます。
善逸なりの優しさ？根は紳士的な一面を考察
一連の出来事は、非常にコミカルなギャグシーンとして描かれています。しかし、この行動の根底には、善逸の持つ本質的な優しさが隠れていると考えることもできます。
善逸は、極度の臆病者で、常に泣き言ばかり言っています。しかし、本当に守るべきものがある場面では、決して逃げ出しません。那田蜘蛛山では、鬼の毒に侵されながらも、炭治郎から預かった禰豆子の入った箱を、命を懸けて守り抜きました。また、鼓屋敷では、幼い正一少年を鬼から守るために、恐怖に震えながらも前に立ちました。
善逸の中には、「弱いものを守る」「女の子には優しくする」という確固たる信念があります。その表現方法が、時に歪んでしまい、下心と混じり合って、今回のような奇妙な行動につながることがあります。しかし、根底にあるのは、間違いなく優しさなのです。
「女の子にお茶をぶっかけたりしない」という行動は、その歪んだ優しさの最たる例です。本人としては最大限の敬意と優しさを示しているつもりなのです。その気持ちが相手に伝わるかどうかは別問題ですが、善逸の行動原理を理解する上で、非常に重要なシーンと言えるでしょう。
「ただのセクハラ」の声も？ファンの反応まとめ
この善逸の行動について、多くのファンが様々な感想を抱いています。もちろん、「面白い」「善逸らしくて好き」という肯定的な意見が大多数です。このシーンがあるからこそ、善逸というキャラクターがより好きになった、という声は後を絶ちません。
一方で、現代の価値観に照らし合わせて、この行動を冷静に分析する声もあります。特に、訓練後にアオイに抱きついた行為などは「普通にセクハラでは？」と指摘されることもあります。本人が善意や好意から行動していても、相手が不快に感じれば、それはハラスメントになり得る、という考え方です。
もちろん、「鬼滅の刃」の舞台は大正時代であり、現代とは価値観が異なります。また、あくまで漫画・アニメの中のギャグ表現として楽しむべきだ、という意見も当然あります。キャラクターの行動を現代の倫理観だけで裁くのは野暮かもしれません。
それでもなお、こうした多様な意見が出るということ自体が、我妻善逸というキャラクターの持つ多面性を示しています。「面白いけど、ちょっとキモい」「ダメなところも全部含めて愛おしい」「優しさとセクハラは紙一重」など、ファンの間でも様々な解釈が飛び交っています。それだけ、善逸が単純な記号では語れない、深みのあるキャラクターであることの証明です。
まとめ：ヘタレと優しさが同居する我妻善逸の魅力
「俺は女の子にお茶をぶっかけたりしないぜ」という一言。このセリフと、それに至るまでの一連の行動は、我妻善逸というキャラクターの魅力を完璧に表現しています。
普段は頼りなく、すぐに泣き喚くヘタレな一面。女の子が大好きで、常に下心を隠さない情けない一面。しかし、いざとなれば驚異的な力を発揮し、自分なりの信念や優しさを貫き通す一面。これら全てが、蝶屋敷での機能回復訓練の中に詰まっています。
この名言は、ただのギャグではありません。善逸の人間性を浮き彫りにする、非常に重要なセリフです。勝負には勝ったけれど、戦いには負けた善逸。それでもめげずに（そして懲りずに）突き進む姿は、どこか憎めず、多くの読者や視聴者から愛される理由なのでしょう。この名言を思い出すたびに、善逸のダメで、カッコよくて、優しい姿が目に浮かぶはずです。
