物語の主役たち!竈門炭治郎と仲間たち
「鬼滅の刃」の物語は、心優しい少年と個性豊かな仲間たちを中心に展開します。それぞれが悲しい過去を背負いながらも、固い絆で結ばれ、強大な敵に立ち向かっていきます。
竈門 炭治郎(かまど たんじろう)
本作の主人公です。家族を鬼に惨殺され、唯一生き残った妹・禰豆子を人間に戻すため、鬼を狩る組織「鬼殺隊」に入隊します。非常に嗅覚が鋭く、相手の感情や弱点を示す「隙の糸」を嗅ぎ取ることができます。育手である鱗滝左近次のもとで「水の呼吸」を習得。さらに、生家で代々受け継がれてきた神楽「ヒノカミ神楽」を応用した独自の剣技も操ります。どんな困難な状況でも諦めない、強い意志と優しさを持つ少年です。声優は花江夏樹さんが務めています。
竈門 禰豆子(かまど ねずこ)
炭治郎の妹です。鬼舞辻無惨の血によって鬼に変えられてしまいました。しかし、炭治郎を守るという強い意志と、鱗滝左近次がかけた暗示によって、人間を襲うことなく、逆に人間を守るために戦います。言葉を話すことはできませんが、表情や仕草で豊かに感情を表現します。自身の血を爆発させて燃やす「爆血(ばっけつ)」という血鬼術*を使い、鬼の毒を浄化することも可能です。声優は鬼頭明里さんが担当しています。
*血鬼術(けっきじゅつ):鬼が使う特殊能力のこと。個体によって能力は様々です。
我妻 善逸(あがつま ぜんいつ)
炭治郎と同期の鬼殺隊士です。非常に臆病で自分に自信がありません。しかし、極度の恐怖に陥り失神すると、本来の力を発揮して戦います。聴覚が exceptionally 優れており、人や鬼の心臓の音を聞き分けることができます。雷の呼吸の使い手ですが、壱ノ型「霹靂一閃」しか使えません。しかし、その一撃を極限まで磨き上げています。禰豆子に一途な想いを寄せています。声優は下野紘さんです。
嘴平 伊之助(はしびら いのすけ)
炭治郎と同期の鬼殺隊士で、常に猪の頭皮を被っています。山で猪に育てられたため、非常に好戦的で常識にとらわれません。「獣の呼吸」という我流の呼吸法を編み出しました。触覚が鋭く、空気の揺らぎで遠くの標的を感知できます。二本の日輪刀*を使い、荒々しく戦います。素顔は非常に整った顔立ちをしています。声優は松岡禎丞さんが務めています。
*日輪刀(にちりんとう):鬼殺隊士が持つ、鬼を滅することができる唯一の武器です。太陽の光を吸収する特殊な鉄「猩々緋砂鉄」から作られています。
鬼殺隊を支える最強の剣士「柱」
鬼殺隊の中でも最高位に立つ9人の剣士は「柱(はしら)」と呼ばれます。それぞれが自身の呼吸法を極め、その実力は他の隊士たちとは一線を画します。柱は鬼殺隊の根幹を支える、まさに柱石のような存在です。
冨岡 義勇(とみおか ぎゆう) – 水柱
炭治郎を鬼殺隊へと導いた人物です。冷静沈着で口数が少ないため、誤解されがちですが、心根は優しく、熱い情熱を内に秘めています。水の呼吸を極めた水柱として、圧倒的な実力を誇ります。声優は櫻井孝宏さんです。
胡蝶 しのぶ(こちょう しのぶ) – 蟲柱
柱の中で唯一、鬼の頸を斬る膂力を持たない剣士です。その代わり、薬学に精通しており、自ら開発した藤の花の毒を使って鬼を滅します。常に微笑みを絶やしませんが、その裏には鬼への深い怒りが隠されています。声優は早見沙織さんです。
煉獄 杏寿郎(れんごく きょうじゅろう) – 炎柱
明朗快活で、正義感あふれる熱い男です。代々炎柱を輩出してきた煉獄家の長男として、その責務に誇りを持っています。「心を燃やせ」という言葉は、炭治郎たちに大きな影響を与えました。炎の呼吸の使い手です。声優は日野聡さんです。
宇髄 天元(うずい てんげん) – 音柱
「派手」を信条とする元・忍です。音の呼吸を使い、譜面と称する独自の計算式で敵の攻撃を分析して戦います。3人の妻がおり、それぞれを深く愛しています。遊郭での戦いを経て、第一線を退きました。声優は小西克幸さんです。
甘露寺 蜜璃(かんろじ みつり) – 恋柱
常人離れした筋力と、体の柔軟性を持つ特異体質です。自身の体質を活かした「恋の呼吸」を操ります。天真爛漫な性格で、誰にでも分け隔てなく接します。添い遂げる殿方を見つけるため鬼殺隊に入隊しました。声優は花澤香菜さんです。
時透 無一郎(ときとう むいちろう) – 霞柱
刀を握ってからわずか二ヶ月で柱になった天才剣士です。過去の記憶を失っており、他人に無関心な言動が目立ちました。しかし、炭治郎との出会いをきっかけに、本来の自分を取り戻していきます。霞の呼吸の使い手です。声優は河西健吾さんです。
悲鳴嶼 行冥(ひめじま ぎょうめい) – 岩柱
柱の中でも最強と謳われる盲目の剣士です。常に念仏を唱え、涙を流していますが、その心は誰よりも仲間を思いやる優しさで満ちています。岩の呼吸を使い、斧と鉄球を鎖で繋いだ特殊な日輪刀を振るいます。声優は杉田智和さんです。
伊黒 小芭内(いぐろ おばない) – 蛇柱
蛇のように執念深く、ネチネチとした話し方が特徴の剣士です。口元を包帯で隠しており、相棒の白蛇「鏑丸(かぶらまる)」を常に首に這わせています。蛇の呼吸の使い手で、うねるような太刀筋で敵を翻弄します。甘露寺蜜璃に想いを寄せています。声優は鈴村健一さんです。
不死川 実弥(しなずがわ さねみ) – 風柱
全身傷だらけで、非常に荒々しい気性の持ち主です。鬼への憎しみは人一倍強く、鬼である禰豆子を決して認めようとしませんでした。風の呼吸を使い、その剣技は暴風の如く荒れ狂います。弟の玄弥を突き放すような態度を取りますが、それには深い理由があります。声優は関智一さんです。
炭治郎の家族と関係者
炭治郎の人生に大きな影響を与えた人々です。彼らの存在が、炭治郎の原動力となっています。
竈門 炭十郎(かまど たんじゅうろう)

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
炭治郎と禰豆子の父で、故人です。病弱でありながら、「ヒノカミ神楽」を舞うことができました。炭治郎に「正しい呼吸」の重要性を説き、その教えは後の戦いで大きな助けとなります。
鱗滝 左近次(うろこだき さこんじ)
天狗の面をつけた元・水柱です。炭治郎を鬼殺隊士として育て上げた育手であり、冨岡義勇の師でもあります。厳しいながらも愛情深い人物で、炭治郎と禰豆子のことを常に気にかけています。声優は大塚芳忠さんです。
鬼殺隊の頼れる仲間たち
炭治郎たち同期の他にも、鬼殺隊には多くの隊士が所属し、人知れず鬼と戦っています。
栗花落 カナヲ(つゆり かなを)
炭治郎と同期の隊士で、蟲柱・胡蝶しのぶの継子*です。幼い頃の過酷な経験から、自分の意志で行動することができず、コイントスで物事を決めていました。炭治郎との出会いを通して、徐々に心を開いていきます。声優は上田麗奈さんです。
*継子(つぐこ):柱が自ら育てる後継者候補の隊士のことです。
不死川 玄弥(しなずがわ げんや)

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風柱・不死川実弥の弟です。呼吸を使えない代わりに、鬼を喰らうことで一時的に鬼の力を得られる特異体質の持ち主です。兄に認めてもらうため、必死に鬼と戦います。声優は岡本信彦さんです。
蝶屋敷の少女たちと関係者
蟲柱・胡蝶しのぶが管理する「蝶屋敷」は、負傷した隊士たちの治療や機能回復訓練を行う場所です。そこでは多くの少女たちが働いています。
神崎 アオイ(かんざき あおい)

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蝶屋敷で負傷した隊士の看護や、炭治郎たちの訓練の指揮を執る少女です。最終選別を生き残りましたが、恐怖心から前線で戦うことができなくなりました。その分、後方支援に徹しています。声優は江原裕理さんです。
すべての鬼の始祖・鬼舞辻無惨
千年以上前に最初に鬼となった存在であり、すべての鬼の始祖です。産屋敷一族とは深い因縁があります。自身の血を与えることで人間を鬼に変えることができます。冷酷非情で、配下の鬼ですら容赦なく粛清します。
鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん)
鬼殺隊の宿敵であり、炭治郎の家族を奪った張本人です。太陽の光を克服することを悲願としており、そのために禰豆子を狙っています。姿や性別を自在に変えることができ、人間社会に紛れ込んでいます。声優は関俊彦さんです。
鬼舞辻無惨直属の配下「十二鬼月」
鬼舞辻無惨の血をより濃く分け与えられた、12体の強力な鬼たちです。その中でも特に強い6体は「上弦の鬼」、それに次ぐ6体は「下弦の鬼」と呼ばれ、その強さの証として眼球に番号が刻まれています。
黒死牟(こくしぼう) – 上弦の壱

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
十二鬼月の頂点に立つ、最強の鬼です。かつては鬼殺隊の剣士であり、「始まりの呼吸」の剣士とは双子の関係でした。月の呼吸を使い、その実力は他の上弦の鬼を圧倒します。
童磨(どうま) – 上弦の弐

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万世極楽教の教祖として人間社会に紛れ込む鬼です。感情が欠落しており、人を喰らうことに何の躊躇もありません。氷を操る血鬼術を使い、胡蝶しのぶの姉・カナエの仇でもあります。
猗窩座(あかざ) – 上弦の参

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強者との闘いを至上とする武闘派の鬼です。人間だった頃の記憶を失っていますが、武術への探求心は失っていません。破壊殺という血鬼術を使い、煉獄杏寿郎を死闘の末に葬りました。
炭治郎が出会った鬼たち
物語の序盤で炭治郎が遭遇する鬼たちも、それぞれが強烈な印象を残します。
手鬼(ておに)

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鬼殺隊の最終選別が行われる藤襲山に封じられていた鬼です。過去に鱗滝左近次の弟子を何人も殺害しており、炭治郎に立ちはだかります。
響凱(きょうがい) – 元・下弦の陸

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鼓を打つことで屋敷の部屋を回転させたり、斬撃を放つ血鬼術を使う鬼です。生前は文筆家でしたが、自身の作品を認められなかった過去を持ちます。
累(るい) – 下弦の伍

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那田蜘蛛山で疑似的な家族を築いていた鬼です。硬い糸を操る血鬼術で炭治郎たちを追い詰めました。「家族の絆」に異常な執着を見せます。
産屋敷家の人々
千年以上にわたって鬼殺隊を率いてきた一族です。当主は隊士たちから「お館様」と呼ばれ、深く敬われています。
産屋敷 耀哉(うぶやしき かがや)

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第97代当主です。病によって顔の上半分が爛れていますが、その声には不思議な力があり、隊士たちの心を落ち着かせます。すべての隊士の顔と名前を覚えているなど、隊士への愛情は計り知れません。声優は森川智之さんです。
物語を彩るその他の登場人物
物語には、他にも多くの個性的なキャラクターが登場し、鬼滅の刃の世界に深みを与えています。
鋼鐵塚 蛍(はがねづか ほたる)

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炭治郎の日輪刀を打った刀鍛冶です。刀に対する情熱が異常に高く、刀を折ったり失くしたりすると激怒します。ひょっとこのお面を常に被っています。声優は浪川大輔さんです。
珠世(たまよ)

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鬼でありながら、鬼舞辻無惨の支配から逃れた女性です。医師として人間を助ける傍ら、鬼を人間に戻す薬の研究をしています。声優は坂本真綾さんです。
愈史郎(ゆしろう)
珠世によって鬼にされた青年です。珠世を心から敬愛しており、彼女を守るためなら命を懸けて戦います。視覚を共有したり、姿を隠したりする血鬼術を使います。声優は山下大輝さんです。