鬼の強さランキング 評価方針と注意点
本ランキングは、原作漫画の描写を主資料とし、戦闘結果のみならず「再現性のある強み」を重視しました。アニメ演出は参考に留め、外伝や小説は矛盾しない範囲で補助的に扱いました。敵味方・人気の偏りに左右されないよう、火力/耐久/再生速度/知略・統率/特殊性(地形支配・拘束・範囲制圧など)の五軸で評価しました。
1位:鬼舞辻無惨(始祖)

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
触手の同時多発攻撃、毒・柄変化・適応の速さ、脳・心臓の多重化で致命傷を回避。広域戦・逃走戦の両面で隙が少ない。赫刀や日光には弱みがあるが、短期戦での勝率は桁違い。
2位:黒死牟(上弦の壱)

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
月の呼吸による斬撃の密度と速度、武器破壊の圧。痣・透き通る世界に近い感知力で間合いの読み合いを制す。近接単体戦では最難関の壁。
3位:童磨(上弦の弐)

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
氷で空間を満たし、吸い込む粉雪の毒(※吸入毒)で兵站を崩す。心理的揺らぎが少なく、長時間の戦闘で安定して強さを発揮。対個・対多のバランスに優れる。
4位:猗窩座(上弦の参)
術式展開=迎撃の結界。殴打の瞬間火力と再生の速さで格闘戦を制圧。間合い管理と予測が鋭く、正面突破力が飛び抜ける。
5位:半天狗(上弦の肆)
分裂体(喜・哀・楽・怒)による面制圧からの融合体「憎珀天」。雷・風・音・木竜の複合攻撃で対多数に強い。陽光や追撃に弱い面も。
6位:妓夫太郎&堕姫(上弦の陸)
堕姫の帯による索敵・拘束に、妓夫太郎の毒鎌が刺さると一気に勝負が決まる。連携が崩れると脆いが、遊郭という地の利での強さは上弦相当。
7位:玉壺(上弦の伍)

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
壺を介した瞬間転移、魚群・蛸腕の押し付け、変態後の針攻撃。海・水場、狭所で強さが上がるタイプ。
8位:鳴女(後の上弦の肆)
無限城(むげんじょう)という立体迷宮を自在操作。落下・圧殺・分断といった位置エネルギー攻撃が主。直接の斬撃戦はやや不得手。
9位:獪岳(上弦の陸・後任)
雷の呼吸由来の高速突進。経験の薄さゆえ読み合いの粗さが残る。瞬発的な火力は高いが長期戦は未知数。
10位:魘夢(下弦の壱)

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
睡眠誘導の範囲支配と列車融合の特殊戦。条件さえ整えば柱級でも足止め可能。覚醒後の対応力次第で評価が割れる。
11位:累(下弦の伍)

c吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
硬質の糸で切断・拘束・防御を兼用。蜘蛛山という専用フィールドで能力が伸びる。正面火力は中堅級。
12〜18位:その他の下弦・特異個体
響凱は鼓で室内の上下・回転を自在に操る“結界型”。矢琶羽・朱紗丸は相互補完で真価を発揮。轆轤・病葉・零余子は瞬発力や機動力に偏る構成で、決定打の作り方に課題が残る。
相性メモ:童磨は集団戦◎、猗窩座はタイマン◎。鳴女は地形支配◎だが直接殲滅△。妓夫太郎は毒が通る相手に強く、毒耐性や赫刀には弱い。
最上位の輪郭:黒死牟・童磨・猗窩座・半天狗
黒死牟:近接制圧の極み

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
六眼の観測力(※比喩)と月の呼吸の斬撃密度は、遠中近の全距離をカバー。刃の伸縮や多重斬撃で防御ごと断ち切る。痣や赫刀相当の現象まで織り込み済みのため、剣技の土台が他の上弦を一段上回る。
童磨:領域支配と毒の複合
氷で床壁天井を制圧し、吸入毒で持久戦に持ち込む。心の揺れが少なく、環境が変わっても崩れにくい。対集団・籠城戦で評価が跳ね上がる。
猗窩座:迎撃の名手

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
術式展開は“入ってきたら殴る”が可視化された迎撃陣。速度差を無効化し、拳の重みで全てを解決するタイプ。
半天狗:面制圧からの憎珀天
四分体での役割分担(機動・火力・撹乱・範囲)から、条件が整えば巨大化して押し切る二段構え。夜戦・狭所で強いが、長射程の赫刀や日光露出が天敵。
中堅~上位下弦の比較ポイント
この帯は環境依存度が順位を左右する。魘夢は準備が整えば無類の強さだが、奇襲を許すと脆い。累は地形適正が抜群で、糸の張り巡らしに時間を与えると手が付けられない。響凱は閉鎖空間でなら城主級の制御力を持つ。玉壺は水場・物陰が多い場所の方が強さを出しやすい。獪岳はポテンシャルは高いが、実戦運用の粗さが残る。
妓夫太郎&堕姫は連携が前提のため、どちらかが早々に崩れると性能が半減。逆に遊郭のように視界が遮られ、人流が多い環境では索敵と拘束が刺さりやすく、上弦帯の中でも厄介さが増す。
禰豆子・珠世・愈史郎の扱い
禰豆子:陽光耐性という唯一無二

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
日光で滅ぶという鬼の大前提を覆す耐性を獲得(※作中の特異例)。攻撃面でも爆血の燃焼で再生阻害を起こせるため、対鬼戦では決定力が高い。純粋な斬撃戦は得意領域ではないが、総合では上位下弦帯以上。
珠世:薬学・呪詛のプロフェッショナル

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
直接戦闘に向かない構成ながら、無惨を追い詰める薬学・呪詛の知見は“戦略級”。実力を正味のタイマン強度で測ると低めだが、組織戦における貢献度は筆頭級。
愈史郎:視覚支配の職人

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
紙札(しさつ)による視認情報の上書きで、敵味方の見える/見えないを切り替える。鳴女の城操作に割り込む希少な適性。単体火力は低くとも、補助性能は上弦にも匹敵する価値がある。
相性と環境で順位はどう変わるか
- 広域支配系 vs 直線火力系:魘夢や鳴女は準備時間を確保できれば格上にも通す。だが奇襲に弱い。
- 毒・粉雪 vs 高再生:童磨は持久戦で真価。赫刀・高機動の敵には被弾が増える。
- 分体・連携 vs 単体の剛力:半天狗や妓夫太郎は分断されると脆い。逆に乱戦では評価が跳ねる。
- 地形要因:無限城や室内結界は鳴女・響凱のホーム。開けた場所になるほど近接の怪物(黒死牟・猗窩座)が強い。
柱・剣士との相性観
赫刀・痣・透き通る世界の有無で、上弦に対する勝敗は大きく揺れる。黒死牟は“読み合いの頂点”で戦うため、相手が境地に入れているかが最重要。童磨は吸入毒を撒ける環境かどうか、猗窩座は迎撃のリズムを崩されるかどうかで勝率が変化。妓夫太郎は毒耐性の高い剣士や、間合い外からの射撃・爆破に弱い。
柱同士の連携が成立すると、多くの上弦は弱点を突かれやすい。逆に個々のタイマンでは、黒死牟・猗窩座は最も分が良い。
総合ランキングTOP30(上弦・下弦混合)
順位 | 鬼名 | 区分 | 総評(要点) |
---|---|---|---|
1 | 鬼舞辻無惨 | 始祖 | 総合最強。圧倒的な再生・適応・触手の多面攻撃。情報戦にも長ける。 |
2 | 黒死牟 | 上弦の壱 | 月の呼吸+痣+赫刀相当の切断力。剣速と間合いで頭抜けた近接最強格。 |
3 | 童磨 | 上弦の弐 | 氷結・粉雪毒・領域制圧。対集団性能が突出。精神動揺の少なさも厄介。 |
4 | 猗窩座 | 上弦の参 | 術式展開による迎撃と超再生。純粋格闘の頂点。長期戦適性◎。 |
5 | 半天狗(積怒/憎珀天) | 上弦の肆 | 分体と融合体の二段構え。範囲圧・対多面の強さが高い。 |
6 | 妓夫太郎&堕姫 | 上弦の陸 | 連携前提の上弦。毒+鎌の殺傷力、街戦での制圧力が高水準。 |
7 | 玉壺 | 上弦の伍 | 粘液・魚群・蛸腕の制圧と変態後の一点突破。地形を作る側。 |
8 | 鳴女 | (後の)上弦の肆 | 無限城の操作による位置エネルギー支配。直接火力は限定的。 |
9 | 獪岳 | 上弦の陸(後任) | 雷の呼吸由来の瞬間火力。経験不足で安定感に欠ける。 |
10 | 魘夢 | 下弦の壱 | 睡眠誘導と精神侵入の広域支配。条件が揃えば集団戦で猛威。 |
11 | 累 | 下弦の伍 | 硬質な糸での切断と拘束。蜘蛛山という地の利で真価。 |
12 | 響凱(元・下弦の陸) | 元十二鬼月 | 鼓での室内結界操作。閉鎖空間では高い制御力。 |
13 | 零余子 | 下弦の肆 | 潜伏と奇襲に長けるが正面火力は控えめ。 |
14 | 病葉 | 下弦の参 | 速度と逃走性能。決定力にやや欠ける。 |
15 | 轆轤 | 下弦の弐 | 直線的火力。適応力は高くない。 |
16 | 釜鵺 | 下弦の陸 | 防御・反射のバランス型。突出点は少ない。 |
17 | 矢琶羽 | 雑魚鬼(特異) | 矢印の方向力での間接殺。組み合わせで真価。 |
18 | 朱紗丸 | 雑魚鬼(特異) | 毬の弾道制御。市街戦で厄介。 |
19 | 鎹鴉支配の鬼(参考) | — | 偵察・連絡網に干渉できる型は希少。実例は限定。 |
20 | 手鬼 | 雑魚鬼(大型) | 生身の破壊力は高いが型が単調。 |
21 | 下級雑鬼(群) | — | 群れた時の危険度は上がるが単体性能は低い。 |
— | 禰豆子 | 特別枠 | 陽光耐性という唯一無二の資質。攻防の総合値は上位下弦帯相当以上。 |
— | 珠世 | 特別枠 | 薬学・呪詛の専門家。直接戦闘力は限定的だが対無惨戦のキーパーソン。 |
— | 愈史郎 | 特別枠 | 視覚支配の札による妨害・隠蔽。対鳴女戦で唯一無二の適性。 |
採点基準(火力・耐久・再生・知略・特殊性)
- 火力致死打の取りやすさ。瞬間火力と継続火力の両面。
- 耐久斬撃・毒・陽光への耐性。戦闘中の被弾許容量。
- 再生欠損の復元速度と質。赫刀や藤の影響下での粘り。
- 知略状況判断、連携統率、罠・間合い管理。
- 特殊性城操作・睡眠支配・分体・遠隔視など環境支配力。
よくある質問
Q. 童磨と猗窩座、どちらが上?
A. 総合では童磨を上位とした。集団・籠城戦の強さ、毒の持久戦性能が評価ポイント。タイマン限定の最短決着なら猗窩座に分がある場面も多い。
Q. 鳴女は本当に弱いのか?
A. “直接火力”だけで見ると控えめだが、無限城という舞台装置を得ると戦況の主導権を握る。間接戦闘力をどう評価するかで順位が変わる代表例。
Q. 禰豆子の位置づけは?
A. 陽光耐性という唯一性から、対鬼メタとしては最上位。純粋な斬り合いに限定すれば上位下弦帯相当だが、爆血での再生阻害により上弦にも通用する局面がある。
Q. 下弦同士の順位は根拠が薄くない?
A. 戦績が少ない個体は能力の再現性を重視して比較した。響凱は室内支配、累は糸結界、魘夢は睡眠支配と、フィールド相性で順位の入れ替わりが起こりやすい帯。
まとめ
- 最強は無惨、次点で黒死牟。タイマン火力は猗窩座、領域支配は童磨・鳴女、面制圧は半天狗。
- 妓夫太郎&堕姫は連携が成立すると跳ねる。玉壺・魘夢・累・響凱は環境次第で評価が上下。
- 禰豆子・珠世・愈史郎は“戦略級”の特別枠。直接火力の低さを補って余りある役割がある。
- 赫刀・痣・透き通る世界の有無、地形・時間帯が勝敗を大きく左右する。