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いいご身分だな…!!俺の流した血を返せよ!!(我妻善逸 名言)

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我妻善逸 名言 いいご身分だな…!!俺の流した血を返せよ!! 鬼滅の刃 名言集
(C)吾峠呼世晴/集英社
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いいご身分だな···

こんな可愛い女の子を連れてたのか···

こんな可愛い女の子連れて毎日うきうきうきうき旅してたんだな···

俺の流した血を返せよ!!!

原作4巻・27話より。善逸が守りきった禰豆子を、炭治郎の恋人と勘違いしてキレる善逸。上げた株を一気に下げる天才。

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まずは結論から。善逸の名言(迷言)「いいご身分だな」が生まれた瞬間。

「いいご身分だな…!!俺の流した血を返せよ!!」これは、人気漫画「鬼滅の刃」の登場人物、我妻善逸(あがつま ぜんいつ)が発した有名なセリフです。普段は臆病で泣き虫な善逸が、命をかけて守り抜いたものがありました。それは、主人公・竈門炭治郎(かまど たんじろう)が背負う木箱です。その箱の中に、炭治郎が可愛い恋人を隠していると盛大に勘違いします。そして、嫉妬と怒りを爆発させた結果、この迷言が飛び出したのです。まさに、善逸の人間臭さが凝縮された一言といえるでしょう。

このセリフはどこで聞ける?原作漫画とアニメの登場シーン。

この印象的なセリフが登場するのは、物語の中でも特に人気の高い「那田蜘蛛山(なたぐもやま)編」のクライマックスです。原作の漫画では、単行本の4巻、第27話「猪突猛進」で読むことができます。一方、テレビアニメ版では、第1期(竈門炭治郎 立志編)の第20話「寄せ集めの家族」で視聴が可能です。声優・下野紘さんの熱演も相まって、善逸の情けないながらもどこか憎めないキャラクター性が、より一層際立つシーンとなっています。

そもそもなぜキレてる?直前の状況を振り返る(那田蜘蛛山での死闘)。

このセリフの面白さを理解するためには、直前の善逸の活躍を知る必要があります。那田蜘蛛山での戦いは、鬼殺隊にとって非常に過酷なものでした。善逸もまた、強力な鬼と対峙します。蜘蛛の毒を注入され、半人半蜘蛛にされかけるという絶望的な状況に追い込まれました。髪は抜け落ち、手足は縮み、激痛と死の恐怖に苛まれます。それでも善逸は、炭治郎から預かった「命より大事なもの」が入った箱を、文字通り命がけで守り抜いたのです。

「俺の流した血」とは?善逸の命がけの戦いを解説。

善逸が叫ぶ「俺の流した血」は、決して大げさな表現ではありません。彼は恐怖で意識を失いながらも、眠ることで本来の強さを発揮します。そして、雷の呼吸・壱ノ型「霹靂一閃(へきれきいっせん)」を六連で繰り出し、見事に鬼を討伐しました。しかし、戦いが終わっても体内の毒が消えるわけではありません。彼は死の淵をさまよいながら、必死に毒の進行を遅らせていました。血を流し、涙を流し、文字通り身を削って戦った後だったのです。この英雄的な活躍があったからこそ、その後の落差が際立ちます。

嫉妬の対象は炭治郎?善逸の盛大な勘違い。

満身創痍の善逸が目にしたのは、炭治郎が大切に背負っていた箱から出てくる一人の少女、禰豆子(ねずこ)の姿でした。善逸は、炭治郎がこんなに可愛い女の子を連れて、しかも鬼殺隊の隊律を破ってまで守っていたことに衝撃を受けます。そして、「炭治郎は毎日可愛い女の子とイチャイチャするために鬼殺隊をやっていたのか」という、とんでもない勘違いに陥ってしまうのです。自分は死ぬ思いをしたのに、炭治郎は美女と一緒で「いいご身分だな」と、一方的に嫉妬の炎を燃やし始めました。

「いいご身分だな」に込められた善逸の複雑な本音。

このセリフは、単なる嫉妬の言葉として片付けられません。そこには、善逸の複雑な心情が渦巻いています。まず、命がけで戦った自分への「不憫さ」があります。そして、女の子に極端に弱い善逸ならではの、純粋な「羨望」も含まれています。自分だって女の子に優しくされたい、守ってあげたいという願望が、歪んだ形で爆発した結果なのです。炭治郎への怒りというよりは、自分の境遇を嘆く悲痛な叫びに近いのかもしれません。非常に自己中心的でありながら、共感してしまう人間らしさがそこにはあります。

上げた株を一気に下げる天才!ギャップこそが善逸の魅力。

那田蜘蛛山での死闘で、読者や視聴者からの善逸の評価は最高潮に達していました。臆病者が恐怖を乗り越え、仲間との約束を守る姿は、まさに英雄そのものでした。しかし、その直後にこの「いいご身分だな」発言です。せっかく上げた株を、一瞬で、しかも自ら暴落させてしまう。まさに「上げた株を一気に下げる天才」と言えるでしょう。しかし、このすさまじいまでのギャップこそが、我妻善逸というキャラクターの最大の魅力なのです。かっこいいだけではない、情けなくて、どうしようもない部分も含めて、多くのファンは善逸を愛しています。

周囲の反応は?炭治郎と伊之助のリアクション。

突然キレだした善逸に対して、周囲の反応もこのシーンの面白さを引き立てています。事情を知らない炭治郎は、ただただ困惑するばかりです。善逸の剣幕に押され、必死に弁解しようとしますが、聞く耳を持ちません。一方、同じくその場にいた嘴平伊之助(はしびら いのすけ)は、二人のやり取りにほとんど興味を示さず、自分のペースを貫いています。この温度差が、善逸の空回りっぷりをさらに強調し、コミカルな状況を生み出しているのです。

このセリフがファンに愛される理由を考察。

一見すると、ただの悪態や文句にしか聞こえないこのセリフ。なぜこれほどまでにファンの心に残り、名言(あるいは迷言)として愛されているのでしょうか。それは、この一言に善逸の「すべて」が詰まっているからです。彼の弱さ、女好きなところ、思い込みの激しさ、そして根底にある仲間への信頼(があったからこそ裏切られたと感じた)など、あらゆる要素が凝縮されています。完璧なヒーローではない、欠点だらけの人間臭さ。それこそが、私たちが善逸に共感し、惹きつけられる理由なのでしょう。

まとめ:善逸の人間らしさが爆発した「いいご身分だな」

「いいご身分だな…!!俺の流した血を返せよ!!」このセリフは、我妻善逸というキャラクターを語る上で欠かせない、象徴的な一言です。英雄的な活躍の直後に見せた、あまりにも人間らしい嫉妬と勘違い。この振れ幅の大きさこそが、彼が多くの人から愛される理由に他なりません。鬼滅の刃のシリアスな物語の中で、ひと際異彩を放つこの名シーン。ぜひ原作漫画やアニメで、善逸の魂の叫びを確かめてみてください。きっと、その残念さと愛おしさに、頬が緩んでしまうはずです。